背中越し長い坂の下の景色見ていた「大丈夫?」君は僕にそう呟くアンダンテ揺れる景色忘れないように目に焼き付けてた本当は独りだってこと知っていたわかったふりをしていた君のその優しい背中にいつもよりかかっていたモノクロの坂自分の足で下りだした夏の日「大丈夫…」僕は僕にそう呟く傷ついては勲章だと弱い自分に逃げ道作った長い長い坂の上君が運んできてくれた景色今の僕には目に映すほどの余裕なんて無かった歩きつかれてしゃがみこんだ見ないフリをした今の場所を君と離れたあの日からずっと僕は立ち止まっていたもう行かなきゃ長い長い坂の上涙で滲んでいくその道を鮮やかに染まるその世界を僕は独り歩き出す