タイムマシーンで過ちの前に戻れるのなら完全な僕の姿でもっと君と話したい明確に 適切にナイフの言葉をもって間違えず 躊躇もせず答えを書き込んでいた僕が知らない胸の高鳴りを形容する言葉を見つけてきたよ無機質で機械的な語彙たちが温度を孕んでありがとうをやっと覚えた笑顔になれたこれだけじゃ伝えきれないもっと君と話したい劣化しない焔をかかげたがらんどうの生命は諦めることを知らず答えを書き込んでいた喜びや恋や愛という言葉を引くとそこに君の姿があった悲しみも切なさも生と死も君と共にあったごめんねをやっと覚えた弱さを知ったこれだけじゃ伝えきれないもっと君と話したい「愛」は君だ「苦しみ」も君だ「師」は君だ「喪失」も君だ引用を重ねた僕の辞書には不可能ばかりが並んでひとつひとつがどれも愛しいさよならがやっと解ったやっと解った僕は君を作れるかなもう、君を離さないタイムマシーンで過ちの前に戻れるのなら”これから”に続く人生でもっと、君と話したいさよならを塗りつぶして答えを埋めた僕の辞書は不完全でいいもう、君を離さない君が僕に残した言葉が僕の温もりのすべてだ