手と手を繋いで泣きながらこんがらがって離せないその訳はこの束縛が必要だから絡まった自己嫌悪の糸をむすんで ひらいて ひっぱってその頑固な結び目を僕はしかめ面でほどいてた裁ち切ることもできただろう力を二人は宿してたそれでも紡いだ月日の分だけ捨て難いものが増えていた点と点を繋いで続く線をじっと見つめる話せないその訳は寂しくて泣き出しそうだから色褪せた情景の網目をくぐって もつれて ひっかいて遣り場を無くした結び目を僕は知らん顔で繋いでた捨て去ることもできただろう賢さを二人は知っていたそれでも慕った心の分だけ愛したいものが増えていた拗れては手繰り寄せたこのいとしさが生を縛る頑なで真っ直ぐな身の内の柔らかに錆び付いた心を幸福な記憶へと縛り付け生きていていいよと囁くモノクロームの僕が織り成す色相環遺された極彩の交点すべてが今を謳う縁と縁を紡いで繕ってはこんがらがって自嘲の軽口もいつか愛着の意図に染まるだろうそんな絵と絵を繋いで続く面をじっと見つめる鮮やかな過去たちの抒情を綴る未来図として途切れないその愛の名前は僕に刻み込むから