誰もいない教室で黒板に書いた本当の想い鐘の音で我に返る見つかる前に急いで消し去った微かに残るチョーク跡歪(いびつ)な恋を物語る消せない想いがシミついて心を白く染め上げた作り笑いで誤魔化していっそ、忘れてしまえ授業中に視界に入る黒板の隅、秘密の想い彼の背中君の横顔視線を逸らした臆病な私一番大切な人を裏切ることなんてできず私ひとりが泣いたって決して誰も困らない時が経てば色褪せきっと、忘れてしまう想いをひとつ消し去る度に心は白く汚れてゆく見せかけの幸せと引き換えに君の悲しい顔なんて決して見たくはないのに描いた想いは今でもまだ、消せないまま白い羽が舞い散って空の果てに消える時黒い壁を涙がそっと、流れてゆく